シークエンス1-2

  • 0073 わざマシン

    わざマシン

    「なんあ〜、なんか、さあ、は、……あっはあ〜。いやごめんなさいね。すーごい、なんか、眠くて。はい、はいっ、ごめんなさいえ〜、戸崎業雅です。え?あ〜……いくつに見えます?ふ、っふふ。いやいや、面倒くさいですよね。面倒くさがってくんないかなって、ふあ、ふぉもってひったんれふぁあ〜〜。ごめんなさいあくび、はふ、とまんない。あ〜〜。はい。はあ、眠いですね。はい、はい。そうですね。とざき、ってよく間違われますね。とさきですね。ん?あ、そう、かそうですねえ。うーんはい。くあ。ごめんなさい。……くあ〜〜〜っふ。はい。いや昨日は、うーん10時、かな夜の。へへへめっちゃ寝てるめっちゃへへ寝てますねへへへ。寝すぎたのかな。うん、で、うんそうそう、です揆一朗。揆一朗も名字がさこたでしょう。さこだじゃなしに。きっと揆一朗もね、んね、そうですよね。い、ああ言ったんすね。いや、そうだよなあそう、うん、俺ん場合は名前も、あでも揆一朗も読みづらいっちゃそうですね。俺ひどい、俺の名前とか、ひどいですねえっと、ごうが、とか、ぎょうが、とか。わざつね、とか、わざなり、は惜しくて、ね、惜しいですよね、わざまさ、なんですけどね。一発で読んでくれるとそれだけでちょっといいな、あいい、いいな、ってなりますな、なりますね、この人いいな、はい。あそうだ。30は超えてます。え?ああ年齢。はい。いやさっきあくびで終わっちゃったから。って言いつつはっきりとは言わないですけどね。はあ〜〜〜っふ。ごめんなさい。あくび止まんないなあ!ふふ。30は超えてますね。
     ………………………………………………いつから。っていうかいつからか、なにからか、うーんいやそれはもう、いつからとかじゃない。いや違うんですけど、や全然失礼とかじゃなく、あ怒ってるとかでもないんですけど、いつから、うーん。や、わかってるんです。いやわからない、のか。だって………………………………ふふ、え〜〜〜だって〜〜〜〜、好きなんですもん、すき、いや好きなんですもんっていうか、うーん不思議ですよね。いや言ってもわかんないと思いますけど、いやわかるのかな、わかると思います、思いますよ、だって、ねえ、いやわかんないか。いやいやいや……そういう言い方が良くないんだな。まあいいや。だって、俺にとっては男の人の声とか、背丈とか、筋肉とか、敏感なものの形とか、笑顔とか、泣いた顔とか、後ろ姿とか、手とか、会話の温度感とか、言葉選びとか、社会の中での存在感とか、そういうすべてとか、いま言い切って、言い切れていないほんとうのぜんぶ、あたりまえ、とかそういうの、そういうのっていうかそういうの、越えて、俺は男の人を素敵だと思うから。美しいと。あなたが……あでもあなたがどういう人を好きになるのか、というか、人のどこを、かな、俺はまだ知らないから、あなたもそうかもしれないし、あなたはそうではないかもしれない、ですけど、えと、ん〜〜、うん、たとえば、Aって男性がBって女性に惹かれているとして、それはたとえば、たとえばというか、たぶん、Aは、……え〜と、Aは、A自身の声とか、背丈とか、筋肉とか、敏感なものの形とか、手の硬さ、厚さ、あったかさ、とか、と、Bの声とか、背丈とか、筋肉とか、敏感なものの形とか、手の柔らかさ、薄さ、冷たさとか、を比べて、たぶん、比べて、……ひらふな〜っていふ、ごめんなさい、違うなっていう、そういう差異を、きっと魅力とか性欲の矛先に変換して、素敵だなって、思う、思って、ん〜思っていると、思うと、思うんですけど、とかあと、Aの男友達、同性ですよねつまり、男友達の、笑顔とか、泣いた顔とか後ろ姿とか、会話の温度感とか、言葉選びとか、社会の中での存在感と、Bのそういうんを比べて、そことの差異にも萌えているって言うこともできるんかも、しれない。萌えるって。……なんか久々に言った。気が。あ、そうえっとそう、で、俺もそうっていうことをいま言おうとしていて、していたんでした。俺が男の人を好きになる。男の人を見て、接して、知って、素敵だなと思う。そこには自分との比較が絶対に、うんあって、えっとなんだっけ、声とか、背丈とか、筋肉とか、性器……とか、笑顔とか、……え〜泣いた顔とか、背丈とか、後ろ姿とか、手とか、会話の温度感とか、言葉選びとか、社会の中での存在感とか、いま背丈って2回言いましたね、で、え〜そう、そうそう、なんか、自分とおんなじ人なんて絶対いないから、なんかそれで、ふ、一瞬あれですけど、よくそれで思うのが、俺のからだを縦半分に割って、右半分の俺と左半分の俺になって、なったとしても、そのふたつ、ふたり?の俺は、おなじ俺じゃないわけで、え〜っと、ふふわかりますいま言ったことイメージできましたわかりました?へへ。へへへへ。だから、えっとそうなん、です。俺は、俺と違う声に、違う背丈に、違う笑顔に、違う言葉選びに、違う手に、いつもいつだっていいな素敵だな好きだなと思ってきて、その選択、選択っていうか感じ取り方、俺の気持ち、そういうの全部、いまは悔いてない。あれこんな話だったっけ。悔いてないです。ふふふへへ、そうなんか、そうですね、ああなんかおんなじような、ことを、へへ小学生のときに、なんか考えていたなっていういまのは笑いで、そういう。ポケモンでわざマシンてある、あったじゃないですかやってました?ポケモン。……へへいやあなんか、あれいまって手に入れたら無限に使えるみたいな、感じみたいですけど、俺の、俺が小学生のときとか、いやもっとまえ、幼稚園かな幼稚園かも、ポケモン、ピカチュウ版とかありましたよね、そのあたりのときわざマシンて一度使うと消えちゃうんですよね、リュック、どうぐばこ?みたいな、そうもちものから消えて、だから、ダグトリオとカビゴンにおんなじわざ覚えさせたくてもそれは無理で、違うわざを覚えさせるしかなくて、なんかそういう、そういうことを、なんかさっき言ったみはいら、ごめんなさい、ふあ〜〜〜〜〜みたいな、ことをなんかそれ、ポケモンやってて思ったんですよね。へへへ!悔いてないですよ!いやあ、まだぜんぜんふっきれてないですけどね!いい人いないですかね。分倍河原いいところですよ。そうそう、桜上水の旧居、の住所から転送されて、総一朗からこないだ手紙来ました。ふふ。ね。いい人。いないかな。いい人ってなんなんでしょーね」