0080 空

「っははは!やめてやめて。っははははは!あ〜。あい。アキです。お空、空車、空気の空でアキ。満足、満車の満でミチル。で、空満。そうそうっはは庄司智春みたいなね。どっちも名前っぽいんよな〜そうそう。
 そうね。だからもう……え〜、……もう、そうね、もうちょいで、10年。ここにいることになるのか。東大路と御蔭通がぶつかった、ここ。ここだし。あと大枠で。大枠でっていうか、ここ、京都に。長いな。居すぎたし、もう、ちょっと、動き方がわかんなくなってるし、うん。っていうか動くつもりがいまはないっていうか、な〜、うーん、動き方も、いや動き方っていうか、その想像がうまくつかめない?わかんないし。まだまだ、もうすこし、それがいつなのか、わかんないけど、でもここに、いるつもり。いるつもりですね。す〜げえいやなこともやるせな〜いこともたくさんあるし特に行政はクソだが、まあ、しかし。うん。なんだかんだで末永く、ここでやっていこうと思ってる。
 で、ここ。へへ、ここ。この、お店。アキの空から取って空珈琲って書いてスペースコーヒーっていうここのいちおう店主で、ようやく1年。1年、もったなあって感覚がとってもつよい。しんどかった。でも、楽しかった。あっという間って気もしてるけどね。たのしい。重かったり、軽かったり、しんどかったり、楽しかったり。そういう波、うん波だと思うな。波でしかなくて、それに乗るしかなくて、いつまで乗れるんだろうって。っはは、思ってる。ます。ああ……えっと立ち上がっていいこれは立って、あそうじゃあ、よっ……。………………………………………………っしょいしょいしょい、よっと。っへへごめんごめんそうそうこれね。これ書いたのイタルくん、あイタルくんっていう、あの、サンボンの同期だね。そうイタルくんっていう、そういう、繋がり、繋がって、知り合った子がいま、そうそうここの2階に居候というか、まあ一応家賃ぽいのもらってるけどうん、うんめちゃくちゃ、いちまんごせ1万5000円だね。わたしに払って。住んでるんだけど。イタルくんが勝手に書いたんだよねこのこれ看板にさ、これ黒板だから。そうそうそう上手いよね。いや上手いんだけど。ちょっとよく、よくわかんないけどまあ上手い、あまりにも収まりが良いからなんか、飛び出せ宇宙のカフェインて、なんかそのままにしてるけど。はは。いやよくないんだろうな。いやどうなんだろ。べつに消しても、いやイタルくんに言うけど消しても、まあいいだろっていう、あれですね。でもGoogle Mapのレビューにこの、ここ、看板の写真とかあって、宇宙のカフェインてなんやろねっていう。でもな〜。……うんうん。なんかね。悪ふざけとチャームは紙一重じゃないですかたぶんたぶんね〜、たぶん。っははそう、っていう、これは看板でした。っはは。
 んね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜あっはっは、なんかね。……そうそう。京都ってね、なん、なんかそう、学生と観光客と僧侶の都市だから。っははいやほん、ほんとにそうそう。うん。いやそうで、そうなんですよね。いや雑だけど。そんなことはないよ。そうも思ったりするけれど。でもやっぱり、ね、実感、や実感か?というかなんというかそうだななんか、卒業、大学を、のときにとくに思ってたんかな卒業いち、1年目までかなでも。うん。思っていて。なんかレイヤー。レイヤーって言っていいんかな。わからんけどさ。大学入って、出て、みたいなころまではさ、学生と観光客と僧侶の都市、っていうレイヤーにいるから、その外、外?そうそうあはは。3次元であるところのわたしたちが4次元を認知できない〜みたいな。なんかあるよなそういうの。それと一緒なんかも。別に卒業してから、そのあと、いま、が以前より高次元の世界ってわけでもないんやろうけどさ。でも見えてくるものもあるわけ。学生と観光客と僧侶の都市だったところから、見てるもんがぶあー変わって、いまは別の都市にいるわけ。別の京都にいるわけ。っはは。入る前とかはね。大学。またもっと別のレイヤー。京都で〜学生生活〜ひゃあ〜ようわからんけどひゃあ〜っていう。なんかね。でもほんとさあ!みんな。みんなっていうのは、わたしの、当時、当時っていうか友達が、まず卒業と同時に、さ。わ〜て、わ〜って、大阪東京神戸、神戸はそんな多くないや、でもそう、大阪東京神戸〜、とか、地元〜、それぞれの〜、とか、あとねそうね、コモドとかはそれこそだけど海外とか。そう。京都に残った人もさ。機をうかがう、うかがっていたんだ、ろうな、ろうなっていうかまあそうそう。っはは。そうね。すこしず〜つさ。ひょいひょいとひとりひとりいなくなっていき、ね。だいたいそれでそうね〜なんか、卒業して何年だ?3年?え〜〜……と4年目?なのかな?それくらい経つとさ。っていうかいまとかさ。ずっといるのとかわたしくらいかな?みたいな。ね。うんたぶんそうで。わたしだけなんですよね。ほ〜んとね。ほんとに。あははいやいやわかってるようそうそ。もうひとりふたりいますね。いますよ。
 イントネーションはかなりそうでしょう。中途半端なんですよねえ〜っははは。高校までずっと地元の埼玉にいたし。こっちいてもそんなばっちばちに変わることなんてなくて。イントネーションくらいで。がっちがちにはならんね、言葉。すきだな、でも、京都弁。京言葉って言わんと怒られる、いや怒る人もいるって、きくけどわたしはまだ出会ったことない、ないそういう人、でも、あ、いや出会ってるんやけどなんか、言わんだけかもね、わたしにね、それはね、なんかあるかもね。
 太陽カフェもなくなったでしょう?でしょう?って訊いてもわからんか。いやわかる?そっか。まあけっこう前だけどね。んね。うわっそうそう〜!げんざえもんもさ、漫画定食の、そう、げんざえもんもさ、なくなったし、村屋も場所変わったし、変わったの、変わったんだよ〜そうそうそう!そうなの。で、なんやっけな。ああ……。いやあ大川寺っていうね、おおかわでら、って書いて、だいせんじ、ってね、あの〜出町の、出町柳のさ舛方商店街そうそうあそこのね、なんか突っ切って乾物屋とかあるあたりの斜向いだったかなそこの、はいはいそうそうそこの、2階にね、あっはは!いやごめんなさい。ふふちょっと思い出していろいろ。そこのね2階に大川寺っていう酒場があってねコウタさんていうね、占い師兼寿司職人兼プログラマー兼落語家兼ドラマー兼DJふふ兼兼兼兼たくさんあってそうそうっていうコウタさんって人がねいてね。コウタさんがそうその、やってた。そこも潰れちゃったし。まああそこは潰したって感じだけどそれにしても。いろんな。潰れて。なくなって。そういうの。わたしひとりで受け止める、おおげさだけど、受け止めるのはしんどかったなみんないなくなってから。そうそう。みんなの中にはさあ〜、こう、学生時代っていうパッケージに入った、きらきら、そのままの京都、カギカッコつきの京都、がずっとあってそこから、うん更新されてへん、京都がずっと、そこからのままで、それをなぞるようにして、なんかたまに答え合わせ、答え合わせかな?まあそんな感じでたまに、観光客として京都にくる、もどってくるでしょう、でしょうっていうか、くるの、みんなは、でも、わたしは、わたしの京都はいま、ここ、この、京都だから、カギカッコつきの京都を、わたしは、うん、パッケージにしないっていう選択、選択って言えるほどあれじゃない大それた大したなんだ、なんだ?ああそうだレイヤー。そういう選択をして、レイヤーを移動したのはわたしだから。そこに悔いもなんもないけど。でもたまに、羨ましくなる。羨ましさともまた違うんかな。冷たくなる。自分が。いま自分こわいな、って思う。たまに京都にくる、ともだち、みんなに、たまに京都で会うとき、こわいな。こわくないかなってこわくなる。時間が、レイヤーが、もう、違うから。かなしかったときもうんあったもちろん、けど、うーん、うん、いまはなんかそんなん言ってられんみたいな。1年。いやあ〜〜〜〜〜〜1年か。続いたなあ!っふふ。京都の珈琲、珈琲っていうか、きっちゃ、喫茶の流れ、ブームとかではなしに、まあなんかゆるっとした時の流れ、代替わりのようなもの?は、なんか、すこしずつ移ろっている感覚はあるから、うん〜なんかね。うちはどちらかと言うとほんとはあさ〜い、うん、すっぱい珈琲を、もちろんわたしが好きっていうことなんだけど。ま〜、すこしずつですね。焙煎の勉強というか〜練習というか〜研究というのか、もしたいと思っているし、っていうかしないとここで立ってる意味ないって最近は思い始めていて、わかんない。焦りもあるのかもしれない。いまは完全に仕入れた、あの、焙煎された状態の豆を使ってるってだけだから。いずれはね。うんうん。いかんせん浅煎りは。っへへ。なんかそうそう浅煎りはなんか、けったいな、っふふけったいなって普段使わんけど。な〜んか、なんだろな。しゃらくさい感覚。気取りが拭えん感じあるから、でもなんか、そんな、もっと、う〜ん、がぶがぶ飲んでいい感じのね。もっと。そう。やっぱり自分が美味しいって信じてる。信じるものは。信じたいじゃないですか。うんうん。あはははは!もうちょっとかかるかもな。すこしずつですね。
 元気かな。っていつも思ってる。いっつもは嘘。それは嘘やわ〜ごめんごめんっははは!イタルくんはなんかねえ、あっ今日はいないうんうん。なんか、バイトの面接とかで、うん。そ〜〜出るんかな。ね。わたしは別にいつでも、いつでもっていうか、いたいだけ居ればいいよって感じ。わたしはわたしでここじゃなくて。住んでる場所あるし。そんなん。ね。いいけど。出たいのかもね。貯めて。そう。なんかね。苦しいのかもね。見守りたい苦しさだよね。残酷〜あはは。
 ……っふうう〜〜〜〜。え?いやいやあはは。一息で言ってやろうと思って。いくよ〜。
 ヨシノ、アダム、カジ、エマ、サガミ、へーこ、とーこ、サンボン、アキ、イモリ。……あとついでにコモドも!っははそうだエマあんた卒業式のとき王将で貸した金返して〜。いま思い出したわ。はい終わり〜!終わり終わり。ふふ、元気でな。元気じゃなくてもいいけどな。あはは。でも元気でな」